世界が雨に啼く音

I CAN'Tで語る言葉たち…   

60億年前の物語

何兆年も昔には、何があったのだろう

 

そう問いかけるとナンセンスだと思われるかもしれない。

ところが、地球以外の生命体は最近では認められてきた。

ひと昔前は宇宙人と言うと笑われたかもしれない。

「地球人は宇宙の中の惑星生命体なのではないか?」

現在キリスト生誕から数えてもうすぐ2015年間が経過するが、それ以前にも人々はいろいろな形で暮らしていた。

地球が出来てから45億年くらいと憶測があるが、本当にそうなのだろうか?

2015年は1950年の人々が見たら電話線もないのに電話が出来て、知らない事は画面の中でいくらでも調べられて、とっても摩訶不思議なハイテクノロジーな別世界に見えるかもしれない。

でもそれは『人間』の勝手な概念なのではないだろうか?

地球が成形して45億年という説に頷いてるだけで、人間は結局自分たちが正しいと導いたもの以外信じない生き物だから、この世で見たこと無いものを見ようとしない…それはとても愚かだと思ってしまう

 

†嗚呼…我の記憶が薄れてゆく…†

 

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(写真:フィラリスの古代石)

 

もし宇宙にビッグバンが起こり、中心に生まれたガスや熱が何万年も渦を巻き、隕石やゴミのかけらが幾層にも重なって地球を創り上げるとしたら、そこから地球上の数えで言えば50 - 60億年前その場所に『フィラリス』という惑星があった。

これは地球上の言葉の上で表現できる呼び方であり、一概にもその呼び名が正しい訳ではない。

フィラリスは地球とは似ているが、地球の6倍の大きさのある惑星だった。

フィラリスでは水が大きな割合を占めている水の星で、人々は地球人が心を持つように空中を飛行できる程度の魔法力をすべての人が持っていた。

経済は金銭での物資売買では成立しておらず、貧富の差も貧困もなかった為に人々にあるべく幸せは平等だったと云う。

フィラリスの中心とも言えるルシューダ地方と呼ばれる場所には王都ハイルンウェルグを構えていた。

ただ王都と呼んでも勢力は存在せず、楽園であった。

しかし人々を惑わせ、混乱と不安を襲う出来事が起きてしまう。

それがフィラリスを王都建国から数えて創世暦5260年に起きた世界規模の大魔術戦争だ。

創世暦5230、それまでにジェ・レーと呼ばれる国でこの惑星の運命を予知をしてしまった賢者によって人々の心に暗闇が宿り始めた。

賢者は語った…この惑星はあと数十年で崩壊する、何がきっかけになるかは分からないが必ず崩壊してしまう運命にある。

人々の心配や不安や恐怖はその日から語り継がれて行った。

創世暦5260、その日は空がとても暗く濁っていた。

ジェ・レーの賢者はその頃には相当な老体になっており、今日も祭壇で祈りを捧げていた。

そしてその日の晩に、空の暗い雲の切れ間から突如としてドラゴン、ダークバハムートが現れたのである。

絶対に現れてはならない神話の上での悪魔の竜。

ダークバハムートは一直線にハイルンウェルグの方角へ飛び立ち、黒魔法に似た、どんな魔法でも太刀打ちできない程の強烈なダークブレスを王都上空からひと吹き。

ルシューダ地方はいとも簡単に吹き飛んでしまった。

その絶望的な光景はジェ・レーに届いた衝撃波からも予測がついたのだ。

ダークブレスを発射してからバハムートは雲の切れ間に消えていった。

しかし、奇跡的にもハイルンウェルグにも生き残った人々がいた。

海を流され、大陸へ着いて保護されたごく僅かの彼らはこの時バハムートの暗黒の呪いを浴びていた。

救われた人々はその地で暮らすようになるが、次第に未知な力であった暗黒の波動を感じ取った魔術師が、災いの元凶として暗黒の人々をフィラリスの中でも封印されていた禁断の地、ナ・マハージャールに隔離をする。

楽園とはかけ離れた地に隔離された人々はここで長い長い時を暮らすようになった。

 

それから4400年、未だに暗黒の呪いは消えてはいないが、彼らは長い時の中で確かな文化を築いていた。

ある日の夜、一人の魔術師が祭壇に立っていた。

ダークバハムートを呼び覚まし、ジェ・レーに復讐を決行する日が来た。

語り継がれてきたナ・マハージャールの暗い歴史は人々を駆り立てる。

そして、漆黒色の竜と共にフィラリスを滅亡させた大魔術戦争が幕を開けた。

 

この時代が新しいという概念そのものが人間らしい。

遥かなる銀河の中で星が消えては生まれ、何度も変わってゆく。

45億年などほんの瞬きの一瞬ではないだろうか?

この時代の文化が全銀河に平行して繁栄しているような錯覚に陥るのは、人は惑星の外に出るには地球人の技術では難しいから、その縛られた狭い世界で考えてしまうのだ。